こんにちは!イラストレーターの咲霧あきらです!
デジタルイラストを描き始めたのはいいけど、絵を描くときに、正しいレイヤー順がわからない…みんなはレイヤーってどうやって使っているの?
そんな悩みにお答えします!
結論を言うと、デジタルイラストでのレイヤーの分け方は「難易度別に4つ」あります
- レイヤーをどんどん上に増やしてく系(難しさ:☆★★)
- レイヤーを色ごとに分ける系(難しさ:☆☆★)
- レイヤーをパーツごとに分ける系(難しさ:☆☆☆)
- そもそもレイヤーなんて1枚でいい系(難しさ:☆☆☆☆☆☆☆☆…)
最後になんかすごいやつがあるんだけど…???
1つずつ見ていきましょう!
レイヤーの分け方の基本を知ろう
レイヤーの分け方を解説する前に、デジタルイラスト初心者の方へ、基本のレイヤーの分け方を解説していきます
基本1:同じレイヤーに1色以上の色をのせない
レイヤーは、基本的に「1レイヤーに1色」にしましょう
1レイヤーごとに1色と、色を分けることによって
- 途中で色を変えたくなったときに、自由に色を変更できる
- 線画も着彩も同じレイヤーに描いてしまうミスをふせぐことができる
- 色の整理がしやすくなる
これらのことができるようになり、作業時間がとっても短くなります
1レイヤーに1色を常に念頭において制作していきましょう
基本2:線の下に色をぬろう
線のあるイラストを描く際は、線画レイヤーの下に着彩レイヤーを作りましょう
線の上に色を塗ることも可能ですが、せっかく描いた線画も見栄えも台無しになってしまいます
基本3:ベースレイヤーの上に、新規レイヤーを重ねよう
これから解説するレイヤーの分け方全てに共通することですが、線画を描いた後
線画用レイヤー
新規レイヤー(「かげ」などの効果レイヤーなど)
↑上に
新規レイヤー(目の色など)
↑上に
新規レイヤー(髪の毛の色など)
↑上に
ベースレイヤー(肌色や白色など)
このような形で、色を塗る時はベース色レイヤーの上へ上へと新規レイヤーを作成していきましょう!
難易度別レイヤーの分け方
レイヤーをどんどん上に増やしてく系(難しさ:☆★★)
この方法は、レイヤーの分け方で一番簡単な方法です
画像のように、1枚のベースレイヤーの上にどんどん新規レイヤーを重ねていく方法です
- 色を早く塗ることができる
- シンプルなので、レイヤーで混乱することが少ない
- レイヤー分けの全ての基礎になる分け方
以上のようなメリットがあるので、デジタルイラスト初心者の皆さんは、レイヤー分けになれるまで、まずはこの順番で描いてみましょう!
色ごとにレイヤーを分ける系(難しさ:☆☆★)
次に、色ごとにレイヤーを分ける手法です
色ごとに分けることによって
- 黒い部分だけを明るくしたい
- 赤い色をもう少し抑えたい
- 白色をもう少し暗くしたい
など「色を一括で編集すること」がとても簡単になります
塗っている色の数が少ないシンプルなイラストを描く際は、このレイヤー分けで素早く描くことができます
レイヤーをパーツごとに分ける系(難しさ:☆☆☆)
最後に、イラストレーターがよく活用している「パーツごとにレイヤーを分ける」方法です
パーツごとに分けることによって、「あの部位のあの部分の色、少し抑えたいなぁ」などの修正依頼にもスムーズに対応することができます
また、イラストの仕事の現場では、描いたイラストデータを別の人が扱うことがあるので、「この部位にこの色が塗ってあるんだ」ということを、わかりやすく他人に伝えることができます
イラストレーターを目指したい人は、少しずつこちらの分け方にシフトチェンジしていくのもいいかもしれません
そもそもレイヤーなんて1枚でいい系(難しさ:☆☆☆☆☆☆☆☆…)
はい、「レイヤー1枚」の上で線画から着彩まですべての絵を描く「禁忌の手法」です
率直に言って、デジタルイラスト初心者の方、イラストレーターになりたい方にとって
まったくと言っていいほどおすすめしません!
レイヤーを分けずに描くと言うことは、デジタルイラスト初心者の方にとって、制作スピードが大幅にダウンしてしまう原因になってしまいます
イラストレーターを目指している方は、仕事上で絵を描く時は必ずと言っていいほどレイヤーを分ける必要があります。その際に「レイヤー1枚でしか描けないから修正にとても時間がかかる」などの制作に致命的な問題となってしまうのです
たまに1枚でイラストを描く神絵師がいますが、こちらは技を極めまくった結果なので、私たちが実践するとイラスト上達の遠回りになってしまいます。マネをしないように気をつけましょう
イラストは趣味程度でいいや〜という方は気にしなくてOKです
まとめ:まずは簡単な分け方から初めてみよう!
今回は、レイヤーの分け方とその順番の基礎について解説していきました
最初は難易度☆1の、レイヤーを上に重ねて塗っていく方法を試していきましょう
慣れてきたらあなたの目的によって、難易度を上げたりしてみるのもいいですね(趣味で描いている方は、そのままでOKです)
レイヤーの分け方を学んで、イラスト制作時間の効率化を目指していきましょう!